コレステロールとは

コレステロールは生活習慣病を引き起こす悪者?!・・・というイメージがありますが、本当の実体はどんなものでしょうか?

コレステロールとは、脂質の一種の遊離脂肪酸で、細胞膜、胆汁酸、各種ホルモン、ビタミンD前駆体の原料で、健康な体を維持するには無くてはならないものです。食事からも摂取されますが、それより遙かに多い量が肝臓と小腸で合成されています。一般的にはHDLは善玉、LDLは悪玉という常識ができていますが、本来、善玉も悪玉もない、両方とも必要不可欠で健康の味方なのです。
 HDL、LDLとも体に必ず必要な重要な物質です。悪玉と言われるLDLは肝臓から体内で必要とする箇所にコレステロールを運ぶときの姿で、善玉と言われるHDLは各細胞から余ったコレステロールを再び肝臓に戻し、胆汁やホルモン、LDLとして再利用できるようにしている時の姿です。血管の中を流れているコレステロールは、LDLにはコレステロールが多く包まれ、HDLにはコレステロールと多くのレシチンが包まれているようです。このレシチンのおかげでHDLで運ばれたコレステロールのうち、余分な量は胆汁酸となることができ、排出されるようです。

 このように、コレステロール自身はリポタンパクに包まれたままでいれば、特に悪さをしでかすことはなく、必要とする細胞と肝臓間を移動しているだけのものです。

 しかし、食生活の欧米化などから、コレステロールの原料となる動物の脂の飽和脂肪酸やカロリーの摂りすぎで必要以上に肝臓からコレステロールを作り出してしまったり、食べ物から摂るコレステロールを摂りすぎてしまう為に、コレステロールのバランスが崩れて血中コレステロール値が高くなってしまい、高コレステロール血症や動脈硬化などの病気を引き起こしているのです。

☆まとめ☆
コレステロールは、本来は細胞膜を作ったり、胆汁酸の元になる身体にとって必要な栄養の一つ。
身体に必要な分の8割は肝臓で作られ、残りの2割を食べ物から摂取される。しかし、必要以上に摂取した場合、バランスが崩れて高コレステロール血症や動脈硬化などの病気を引き起こしてしまう。



※コレステロールはギリシャ語でchore(胆汁)sterol(固体)

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コレステロールと運動

自分のペースで行える有酸素運動が適している。無理なく気長に続けよう。
ウォーキング…歩くことは手軽な全身運動。まずは普段自分が歩いているペースで 2〜3キロ歩くことから始めよう。次第に慣れてきたらペースを速め、距離を延ばしていく。
ジョギング…心肺機能を高める効果も。ウォーキングで体を慣らしてから行うこと。まずは5分くらい走ることを目安に始める。足の筋肉や関節を痛めないように、適したシューズで走ること。
水泳…水圧の作用で内臓のはたらきを高める効果も。1分間30〜40mのペースで5分間泳ぐことから始める。疲れたら無理せずに休むこと。慣れてきたら、10分、20分と時間を延ばしていく。

他にも、なわとび、サイクリング、エアロビクスなどがお薦め。
激しすぎる運動はかえって危険。頑張り過ぎず、気持ちよく汗ばむ程度で行おう!

「真の悪玉」酸化LDL

コレステロールが過剰に肝臓で作られたり、コレステロールを含む食べ物を多く取り入れたり、また、必要とする部位に十分に行き渡り、もう受け取り手がいない状態になると、コレステロールを運ぶLDLは血液中で停滞してしまいます。そして、血管の壁に容易に入りこんでしまうのです。      
血管壁の中は血液中とは環境が全く異なり、"酸化"を受けやすくなり、酸化したLDLはその性質を豹変させます。「酸化LDL」こそ動脈硬化の「真の悪玉」なのです。身体には異物を排除する機構が備わっています。血管に侵入してきた異物としての「酸化LDL」を排除するために、白血球の一種であるマクロファージ(貪食細胞)がやってきて、酸化LDLをどんどん取り込みます。マクロファージは、酸化していないLDLは取りこまないのですが、酸化LDLは際限なく取り込み、やがてコレステロールでいっぱいになった「泡沫細胞」となります。そして、おしまいには破裂し、これらが動脈硬化の病巣を作っていきます。
酸化LDLは、動脈硬化の原料ともいえますし、また、それ自体が血管壁の細胞を傷つけてそのはたらきを障害するなど、動脈硬化発症のひきがねとなることがわかっています。
こうして、動脈硬化の予防・治療には、コレステロールの量を減らすことと同時に、酸化から守ることが重要であるといわれるようになりました。

コレステロール値の高低

コレステロール値が低い場合:精神的に不安定で暴力行為を起こしやすく、鬱(うつ)状態に              なりやすいといわれています。
  コレステロールが少ないと、「セロトニン」と呼ばれる脳内物質が少なくなります。この 「セロトニン」は、心の不安をなくし、希望を持たせる脳内物質であり、このため、コレス テロールが少ないと問題が出てくると考えられています。

コレステロール値が高い場合:高コレステロール血症(高脂血症)、動脈硬化、            心筋梗塞、脳梗塞 、胆石 などにかかりやすいと言われています。


☆参考☆
 フィンランドのビルクネン博士が、犯罪者とコレステロール値の関係について研究している。その研究結果によると、コレステロール値が低い人には、殺人、暴行などの暴力的犯罪者が多く、逆にコレステロール値が高い人には、詐欺、偽造など知能犯が多い、という興味深いデータがでている。


コレステロール値

コレステロール(血清中に含まれているコレステロール濃度)の一般的な目安としては、「高脂血症診療ガイドライン」(「日本動脈硬化学会:2002年)の治療域の数値が使用されている。

総コレステロール値       :240mg/dl以上が治療域
LDL(悪玉)コレステロール値140mg/dl以上が治療域
HDL(善玉)コレステロール値40mg/dl未満が治療域


※上記の数で分かるようにHDLコレステロールが低すぎて40mg/dl未満の場合は、治療が必要な場合もあるのである。
※総コレステロール、LDLコレステロールについて、これより少々高いからといっても、すぐに心配することはない。食物から摂取するコレステロールについては、人により感受性の違いもあるため、専門家の医師に相談して判断を仰ぐことが重要である。


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